私を見なさい!!!
……―――――――――――――――………
「へ………?」
「俺は誉ちゃんが好きなんだけど……もしかして…迷惑…」
「じゃなくて!!!!だって仁美君、圭介が好きなんじゃなかったの!?」
私は仁美君の言葉を遮り勢いよく言った。
すると彼はキョトンと私を見た。
まるで子犬が小首を傾げるように。
「俺、そんなことは言ってないと思うけど……」
「言ってないけど……だってあの日、圭介が店を出て行った後、ずっと圭介の方を見てたじゃない……!!」
すると彼は少し顔を赤らめて、頭を掻いた。
「あー…、あれはね…恥ずかしいな…」
「やっぱり…圭介のこと…」
「圭介を見てたんじゃないんだ…」
彼は自重気味に笑った。