私を見なさい!!!
天然ですが
「はーい、俺の名前は唯原勝紀(タダハラショウキ)です」
ぶっちゃけ、他の男なんてどうでも良かった。
もう目の前のこのイケメン君しか見えない!!それ以外見たくない!!
「はーい、じゃあ次アタシね。三浦南です。宜しくね」
かわいーかわいー。
アンタは可愛いよ。だけど、このイケメン君はあげないよ!!!
私は目の前の彼の様子を伺う。
しかし、彼は口角を上げたままぼうっとしていた。
一安心。
なんて、セコい私。
こんな自分にたまに嫌気がさしてしまう。
「じゃあ次私ね。蒲田誉です。宜しくお願いします」
「誉ちゃん可愛いーね」
どうも。どうも。
君に言われても嬉しくないんだが。
私は愛想笑いを返す。
そしてついにイケメン君の自己紹介の番が来た。
「んじゃあ、最後はお前だ」
「えっと…俺?」
「お前しかいないだろが」
「そっか」
天然!?その容姿で天然ですか!?ギャップで落とすのか!?
大丈夫、もう落ちてるよ。