私の小さな物語






そう思ってしまうのは、


今みたいに一人で教室を移動してる時とか。





でも柊君との関係を改めようとは思わないし、


友達との時間を増やそうとも思わない。





7月の強い日差しの中、


一人渡り廊下を歩き続ける。





美聡も香乃も神奈も先に行ってしまった。





声すらかけてくれない。





汗が頬を伝う。





それが何だかほかの水に思えてならなかった。





寂しいに決まってるんだ。





あたしはそこまで強くない。





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