私の小さな物語





ガタンッ





その時、カーテンの向こうから物音がした。





寝てた人が起きたのかな……。





その程度にしか思わなかった。





もう一度影に視線を向ける。





あ、ゴールした。





口元が弧を描く。





…はずなのに顔が痙攣したようにうまく笑えない。





だってさ……





無理して笑えるほど器用じゃないし。







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