私の小さな物語





そんなふうに考えてみてもやっぱり不安は拭えない。





それに高梨の話。





『柊、まだ相沢と会ってるよ』





嘘だと信じたい。





だけどさっきの高梨の真剣な顔。





嘘を言ってるみたいには見えなかった。





あたしの横をびゅんびゅんと


生ぬるい風が通り抜けていく。





一緒にこの気持ち悪いものも流れて行けばいいのに。





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