私の小さな物語






それをただボーっと見つめて



もう一度、今度はもっと強く。





応えるように先ほどよりも多く流れ出る汚物。





アタシは満足げに微笑む。





銀色に光るソレを手首に押し当てて



一気に引く。






痛みはほとんどない。






残るのは虚しさと脱力感だけ。






こんなことしたって無意味だって頭ではわかってる。






でも、体が理解してないらしい。






何度も繰り返しているうちに当たり前の習慣になってしまった。






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