私の小さな物語






座っていたブランコをこぐと、


心地よい風が横を抜けていった。




ちっちゃい頃はよくここで遊んだなぁ。





今の状況にはかけらも関係ないけどね。





関係のないことを考えていないとつらかった。





じゃないとまた決意が揺らぎそうだったから。






しばらくそのままブランコに座っていると、程なくして咲人が現れた。






「じゃあ行こうか」






「うん」





アタシ達はゆっくりと歩き出す。






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