私の小さな物語







二人で並んで歩くことはもうないんだなぁって今さら思う。






無言だから色々と考えられた。






短いけど、幸せな日々だった。






この歳で何を言ってるんだって感じだけど。






いつの間にか周りの景色は住宅街に変わっていた。






「ついたよ」





咲人が振り返ってそう言う。





アタシは何も言わないで、



ただ小さく頷いて見せた。







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