私の小さな物語





アタシの泣く声を聞いて、


高梨が小さくため息をついた。





『戸田は自分が思ってるほど強くないんだから。


もっと他人に頼ってもいいんだよ』





「たかな……っし…っぅ…」





『今どこ?会いに行くから』





「公園……西公園…」





『わかった、ちょっと待ってろ』





そこで電話は切れた。





アタシは言われた通り公園のベンチに座る。







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