私の小さな物語



―――来ないなぁ……





結局涙も止まって、アタシは放心状態のまま膝を抱えている。





あれから何分経ったんだろう。





いい加減怒るぞコノヤロウ。





そんなことを思って公園の入口に目を向けた。




その時。





「戸田ー!お前、西じゃなくて東公園じゃねーかよっ!」




「――……は?」




そこには息を切らした高梨が立っていた…。




だから遅かった…ってことですか?




アタシのせいじゃん。





なははは。




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