私の小さな物語
後悔はしてないよ。
だって間違ってなかったから。
これでみんなが幸せになれるんだよね?
「お前、本当にそれでよかったの?」
「なんで?よかったと思うけど」
「それならいいんだけど……戸田ってさ、知らないうちに我慢してるとこあるじゃん。
だから心配になっただけ」
我慢……か…。
言われてみればそうかもしれない。
でも、もう他人のために我慢はしないから。
これからは少し自分のためにも生きてみよう。
「ねぇ、高梨」
「あん?」