私の小さな物語






「誰かいたの?」





「ちとノラ猫がね」





「ふーん」





一階に戻ると高梨は勝手にテレビをつけて寝転がっていた。





あんた住人ですか?





「んじゃ出るか」





「いいけどどこ行くの?」





「そこらへん」




高梨が伸びをしながら答える。





< 241 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop