私の小さな物語





保健室でボーっとあいつを眺めるキミに言った。





『柊以外にもお前を見てるやつはいる』





例えば俺とかね。





そう言えないまま遠まわしに言ってみたけど。





やっぱり真っすぐに伝えなきゃ届かないみたいだ。





キミのココロは動かせなかった。





俺は立ち尽くす。





何もできないわけじゃない。





何もできないふりをしてるんだ。





最初からわかってた。













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