私の小さな物語





賭けの内容は簡単だった。




もし今日柊がフラれたら、もう干渉しない。




了の好きにしろだって。




奏のことは諦めるって。




きっと俺には奏の心のスキマを埋めることはできないから……




柊のそんな弱気な言葉。





本当にこれでいいのか……





俺はベッドの上で寝転がって連絡を待つしかない。





だけど頭の中では確信していた。





戸田はきっと、柊をフッたりできない。




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