私の小さな物語
迷子になって一人ぼっちで悲しくて寂しくて。
そんな時にそばにいてくれたのは大好きな柊君じゃなかった。
いつだって恋しい時にいてくれたのは高梨だった。
それが無性に悲しかったこともあったけど、その時にもう答えは出てたんだ。
一番にあたしを想ってくれてるのは高梨だったんだね。
そんなことにも気が付かないで無我夢中で柊君の残像を追いかけて…
知らないうちに真っ暗な闇の中で泣いていた。
心はずっと悲鳴を上げてたのに。
それも気付かないふりをして、知らないふりをして。