私の小さな物語







っと……、そろそろ時間だ。






あたしはパンプスに足を入れて



玄関のドアを開けようとした。






その時。





「あれ、出かけるの?こんな時間から」





噂の母親だ。





あたしは怪訝そうに顔をしかめる母親を冷たく睨み、






「お母さんには関係ないでしょ」





何か言われる前に外に出た。







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