ビター・ビター・チョコレート
5.四葉のクローバー
ベッドの上に膝を立てて座りながら、ペンダントを握り締めていた。
部屋には、静かなピアノの曲がかかっている。
幻想即興曲。
莉玖があの晩、弾いていたショパンの曲。
CDの演奏も素晴らしいけど……私はやっぱり莉玖の音が好きだ。
静かなのに情熱的で、真っ直ぐで心に響く柔らかい音。
彼のしなやかな細くて長い指を思い出していた。
鍵盤を流れるように動く、あの指にで触られると体が痺れた。
ピアノは莉玖そのものだ。
また……聴けるのかな……。
莉玖はもう一週間も学校に来ていない。
もしかしたら、このまま、辞めてしまうかもしれないと、卓真が言っていた。
莉玖にもらった四葉のクローバーを目の前で揺らした。
部屋には、静かなピアノの曲がかかっている。
幻想即興曲。
莉玖があの晩、弾いていたショパンの曲。
CDの演奏も素晴らしいけど……私はやっぱり莉玖の音が好きだ。
静かなのに情熱的で、真っ直ぐで心に響く柔らかい音。
彼のしなやかな細くて長い指を思い出していた。
鍵盤を流れるように動く、あの指にで触られると体が痺れた。
ピアノは莉玖そのものだ。
また……聴けるのかな……。
莉玖はもう一週間も学校に来ていない。
もしかしたら、このまま、辞めてしまうかもしれないと、卓真が言っていた。
莉玖にもらった四葉のクローバーを目の前で揺らした。