私と殺し屋の恋
怖い・・・

怖いよ・・・

「さてと・・・。楽にしてあげようかな」

と殺し屋さんは言い。

私に拳銃を向けた。

殺される!

そう思った、私の目から涙が流れた。

それを見た、殺し屋さんはびっくりした顔をした。

「私・・・死にたくない・・・死にたくないよ・・・」

「華凛ちゃん?」

なんで?

何で私の名前を知ってるの?

「まだ・・・やり残したことがあるのに・・・死にたくない!」

私は、力ずよく最後は答えた。

死にたくないということを。

「殺し屋さん・・・」

「拓馬で良い」

拓馬と言うその男の人は、私を見下ろしていた。

「拓馬さん・・・私・・・私死にたくない」

何度も死にたくないを言った。

だって・・・

本当に・・・

死にたくないんだもん。

「生きたいか」

拓馬さんが聞く。

生きたいかって?

そりゃー・・・

「生きたいです」

生きたいに決まってる。

すると、クククッと笑う声が聞こえた。

「そこまで必死になる奴・・・初めてみた」

と拓馬さんが言った。

「行くぞ。華凛」

あっ。

今呼び捨てした・・・

「はい」

よかった・・・

殺されずに済んだ・・・

私は、ホッとした。

私、死ななくていいんだ。
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