黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】
その後は今日は一旦解散!!ということで、あたしはいつも通り純に送ってもらっていた。
でもちょっと今日はいつもと違うんだ。
それは純が車から出てきたこと。
なんだろう……?
すると純はあたしの頬に手を当てた。
「……なんでおまえはそんなに悲しそうに笑うんだ?」
「え……?」
「何をそんなに抱えこむ必要があるんだ?……もっと頼れよ──…」
「……純」
「気を付けろよ」
純はそれだけ言い、車に乗って走り去った。
純の……バカ////
今日見たみんなの姿、そして純の姿。
それはとてつもなく
輝いていた──…