黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】


だんだんみんな酔ってるのに、全く酔う気配がないまりは帰り支度を始めていた。


「もー帰る?まり」

「うん〜、みんな酔ってるし。
うざったいも〜ん」

「ならあたしも帰る」


あたしもまりと一緒に広場を出た。


「まりは明日学校来るー?」

「んー…、わかんない。気分的に?」

「そっか。あたしは明日、ちゃんと学校行く。もち遅刻で」

「遅刻じゃちゃんとじゃないし〜」

「まぁねー」


そんな会話をしてからあたしは家に帰った。


< 14 / 262 >

この作品をシェア

pagetop