黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】
だんだんみんな酔ってるのに、全く酔う気配がないまりは帰り支度を始めていた。
「もー帰る?まり」
「うん〜、みんな酔ってるし。
うざったいも〜ん」
「ならあたしも帰る」
あたしもまりと一緒に広場を出た。
「まりは明日学校来るー?」
「んー…、わかんない。気分的に?」
「そっか。あたしは明日、ちゃんと学校行く。もち遅刻で」
「遅刻じゃちゃんとじゃないし〜」
「まぁねー」
そんな会話をしてからあたしは家に帰った。