黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】
* あたしの本性
〜♪〜♪〜♪
あたしはケータイの着信音で目を覚ました。
「──…誰だし」
ケータイのディスプレイには
『お姉ちゃん』
と表示されている。
あたしは鳴り続けるケータイをベッドに放り投げ、学校へ行くため身支度をし始めた。
「まだ9時かぁ……」
たまには早く行って、屋上にでも行こうかな……
さすがに授業やる気ないし。
出てもつまんないからやるだけ無駄。