黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】
「あ、結奈流星のハッキング知らなかった系?」
「うん。全く」
「俺も初めて知った時はまぢびっくりしたよ」
タバコをふーっと吹きながら、健は言った。
あたしもタバコに火を点け一服。
「ふ〜落ち着く〜」
「前の結奈にタバコは似合わないけど、今の結奈にはタバコ似合いすぎ」
健はにこっと笑う。
「……それ、褒めてんのかよくわかんないんだけど……」
あたしは苦笑い。
なんか健って天然っぽい。