黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】


「あ、純。連れて来たんだね」


銀色の髪をした人が彼に話しかけてきた。


「あぁ」

「他はまだ来てないよ」

「わかった」


彼はそう言ってソファーに座る。


……あのーあたしはどうすればいいのでしょうか……?


彼は雑誌を読み始めるし、さっき彼としゃべってた人は居なくなるし……


あたしはつっ立っていることしかできない。

き、気まず……


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