黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】


あたしが目を開けると、目の前には裕也と健がいた。


起きたあたしを見て健は「裕也のせいで起きちゃった〜」と言って「起こしちゃダメじゃねぇかよ!!」とあたしの代わりに怒っている。


「あれ、みんな帰って来たんだ」


目を擦りながら言うと、「あぁ」と純に返事をされた。


「帰って来たら結奈熟睡」


健は笑いながら言った。


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