黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】


あたしは滅多に親に反抗なんてしなかった。

いや、したことがなかったんだ。


でもね、気付いた。


親があたしを可愛がらなくなっていたことに。


あたしはそれに薄々気付きながらも、気付かない振りをして夜遊びをした。


今でも親があたしを可愛がらない理由はわからない。

だからあたしも親を嫌う。


完全な反抗期。なのかもしれない。


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