『さよなら』は言わないよ。

そこに、蜜柑がやって来た。

「ドラ○ンボールかっ!」

透かさず突っ込みを入れる彼方。

「何よ、彼ちゃん。悪い?」

「呼ぶな~!!蜜柑!今日と言う今日は絶対に、勝つ!」

「あら、勝つとか言って何時も負けてるの誰だっけ?」

「し、知らん。」

「ふ~ん。知らないんだ。じゃあ、教えてあげようか。私の目の前に居る人かしらね~、彼ちゃん。」

「キィ~~~~!」

「お~ホッホッホッホッ。これで、35勝0負ね。」

「はぁ……。」

ま~た始まった。

―ズキッ

「いっ!!」

肩や首の痛さが走る。

二人はまだ、言い争いをしていて気づいてない。

良かった。

こうして、私にとって最後の学校が終わった。

「彼方。今日、一緒に帰れないや。」
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