『さよなら』は言わないよ。

~彼方side~

琴がキスをして、目を閉じ俺に寄りかかった。

俺は、琴が疲れて寝たのかと思った。

「……琴。」

琴をギュと抱き締めた。

その時に、琴の体が冷たくなっていたのに気付いた。

「!!!」

バッと琴から少しだけ離れて琴を見た。

「……こ……と……。」

琴は目を閉じて微笑みながら息をして無かった。

俺は、琴を揺さぶった。

「琴。おい、冗談だろ?なぁ。」

琴に話しかけても何も言ってくれない。

「そんな……。だって、明日だろ?早すぎるだろ。」

最初は動揺した。

だけど、夜になり落ち着き、琴をベッドに寝かせた。

「……琴。」

琴を見た後、ふと窓の外をみた。

そこには、満天の星空が輝いていた。

窓を開けて俺は、星達を見た。
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