『さよなら』は言わないよ。
「琴。お前は、この星のどれかに居るのか?」
涙が頬を流れ落ちた。
「琴。」
目を閉じると写るのは琴ばかり。
『アハハハ、彼方~!』
『コラ、彼方!』
『ごめんね、彼方。』
『どうしたの、彼方?』
『彼方。私も、愛してる。……バイバイ、またね。』
涙が止まらない。
「琴ーーーーーーーーーーーーーー!!」
俺は、星に向かって叫んだ。
―チュンチュン
俺は、雀の鳴き声で起きた。
俺は窓に寄りかかり、いつの間にか寝ていた。
振り向くと、そこにはベッドに横たわる琴が居た。
琴を見ていると、琴の下のベッドに何かが挟まっていた。