『さよなら』は言わないよ。

「何で～、二回も言ったの～？」

それほど、大事なことだからさ！

「まぁいいや～。
それで～何で～お鍋にするかと言うと～明日から～お母さん～お父さんの所に行くから～。だからなの～。」

あ～、だからか。

って、明日から！！

「えっ！明日から？？父さんの所ってパリでしょ？」

「そうよ～。」

いやいや、そうよ～。って、母さんよ急じゃない？パリって。

そう言い母さんを見ると、ニコニコして居た。

……………。

うん。

何かどうでも良くなったよ。

「そっか。でも、だからって鍋はないと思うよ？」

「あら～そうかしら～？ごめんね～。」

「別に、良いけど。あ、私着替えて来るね。」

そう言い私は、二階の自分の部屋に行った。

制服から、普段着に着替えて一階に降りた。

「そう言えば、母さん。何時までパリに居るつもりなの？」

「ん～？ああ～、２ヶ月くらいかな～。」