◆ その猫耳触らせて!



「きゃーっ何この子カワイーッ!」
「ねぇ君何才?梨那の弟?」



オレがソファーに座ってると
群がってくるオネーサンたち


「……違うよ」





群がってこられたって嬉しくない
だって、オレが欲しいのはさ。



「私たちと遊ぼうよ。ねっ、抜け出そっ」


「……ダメ。オレ、梨那の猫だもん」




そう
猫だから



もうそれでいいから
オレを愛してよ



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