奇跡 〜LovePiece〜
「妃奈乃、朝弱いのに今日は早いね〜!」
奏絵さんは、部屋着に着替えながら器用に足で着ていた服をクローゼットに詰めた。
「あっぅん…なんとなく。」
ちょっときょどりながら答えたら、奏絵さんはすぐにあたしの異変に気付いた。
「なんかあんの今日!?」
「えっ!?あ〜観桜祭って言う学校行事!!」
「……それだけじゃないでしょ!!!学校行事ごときで、こんな朝早くあんた起きないもん。」
ぎくッ…!!
なんで分かるカナ…(汗)
あたしは迷ったけど、奏絵さんならィィよね!
って思って祐斗の事を話した。
「━━……!? まぢ!!妃奈乃恋したの!! カッコイイその人?? てか可愛くしてかなきゃね!!軽くデートだもんね!!!」
奏絵さんは自分の事みたいに喜んでくれて、かなり興奮気味だった。