俺の特別な生徒。

悪戯な女

やっと質問タイムも終わって休み時間になり、俺は解放された。
職員室に戻る気力もなく、俺は自分の椅子に座る。

すると2人の女生徒が俺のもとに来た。
見るとそれは、鳴瀬とその隣の席の矢部だった。

またあの笑みを浮かべて鳴瀬が俺に話しかける…。

「先生っ♪」

「…なんだ?」

「先生さっきめっちゃあたしの方見てたよね?」

ぎくっ……。
やっぱり気づいていたか…。
勘のいい女だな。

「その頭は校則的に大丈夫なのか?」

「え?知らない!」

話をそらしてみる。
まぁ髪の毛なんてなんでもOKなんだけど…。
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