わたし…イジメっ子です
ありがとう
「そして俺はこの学校に来たんだ、そしてこの学校にもイジメはあった」
春汰は思い詰めた顔で私達を見た
そして深々と頭を下げた
「頼むよ!奪っちゃいけないんだ!誰も……うっ」
春汰の目から涙が溢れだす
周りも皆泣いていた
私は春汰に駆け寄り抱き締めた
『大丈夫だよ!春汰の気持ち、ちゃんと伝わったから!』
「………ありがとう夏生」
この時クラスは一つになっていた
みんな同じ気持ちで自分たちのしたことを恥じて反省して
春汰の気持ちを受け止めていた
これで本当に大丈夫
もうイジメなんて起こらない
平和はクラスに生まれ変わるんだ!
みんなそう思っていると思っていた
でもやっぱり
あんただけはそうじゃなかったんだね