わたし…イジメっ子です
次の日
私は紗耶香のもとへ向かった
『紗耶香…ちょっといい?』
前まで仲良かったとは思えない位、紗耶香に話しかけるのは勇気がいった
「…は?何話しかけてんの?」
あからさまにウザそうな態度だった
『もうやめよう!このままじゃ…楽しい高校生活が台無しじゃない?』
自分でまいた種は自分で刈る
昨日、お母さんと話して早く解決しなきゃと本気で思った
でも紗耶香に私の気持ちはわかるはずもなく...
「何意見してんの?…夏生のクセに」
紗耶香の一言をきっかけに周りも参加しだした
「てゆうか~私達普通に高校生活楽しんでるけどぉ?」
「楽しくねぇのお前と冬子だけだろ?」
アキが紗耶香の隣に座りながら言った
『私達をイジメて楽しい?』
「はぁ?イジメが楽しいのは夏生が一番良く知ってるじゃねーか!」
「つーか早く消えろ!アキに話しかけんな!後でいっぱい構ってあげるからさぁ」
…ダメだ
紗耶香も皆も私の言葉をちゃんと聞いてくれない
何一つ伝わらない
私は
無力だ...