大切な言葉
夢の始まりと振り子時計
私は、東京渋谷に住み、今年の7月に、17になったばかりの、の~んぴりした女の子でし。


あれは、私が10才の小学4年の夏休みに、お父様の産まれた家に、遊びに行ったときに、始まったの。

東北の南に位置する、福島県の、とある田舎町に、お父様の産まれた家があって、誰も住んでないから、凄いボロ屋に見えたけど、家族みんなで、手分けしてお掃除したら、中は、しっかりしていて、都会っ子の私には、はじめてみる、純和風のお部屋がいくつもあって、凄い新鮮な感じに見えたけど、ただひとつ、この和風の家は、合わないような、洋風の大きな振り子時計が、お父様の使っていた、お部屋に置かれていたの。

その日は、お掃除がすんでから、近所の方々が、持ち寄ってくれた料理を食べながら、お父様の小さい頃のお話を、近所のおじいちゃんや、おばちゃんたちに聞いて、わいわい騒いでいた私。
こんな賑やかな食事は、はじめてだったから、ついはしゃぎすぎて、食事がすんで、デザートのスイカをたいらげたあと、すぐ睡魔が襲って来て、私は、お父様のひざの上で、ねむってしまっちゃいました。

どのくらい寝たのか、目が覚めたのは、早朝3時頃、私のすぐ横には、お父様とお母様がいて、ぐっすりねむってました。
部屋を出て、灯りの灯る廊下に出て、トイレに、行って帰る途中、あの大きな振り子時計のある、部屋から、子供が走るような音が、聞こえてきたの。
私は、怖くなって、すぐみんなの眠る部屋に帰って、布団に潜り込んで、様子を見ていたけど、そのうちにねちゃって、朝お母様に起こされて、目が覚めたの。

あのことを話したら、お母様は、「そんなことは、いいから、早く顔を洗って、ご飯の用意を手伝って」て、言うから、諦めて顔を洗いに行って、スッキリしてから、考えたの。
〔今夜もう一度確かめてみよう〕って
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