★Black Star★
「そう…だったんだ。ごめん。あたし、龍を傷付けた。本当にごめん。でもあたし、まだ龍が好きだから。それだけは、忘れないで」
「おう。わかった。懍、負けんなよ…」
「ありがとう。じゃあ、またね。」
「じゃあな」
プチッ…
プーップーッ…
(…ん?あたし、泣いてる?なんで泣いてんの!?)
あたしは朝まで泣いていた。
…もう朝か。
鏡で顔を見ると、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
(今日は学校行けないな…)
そう思ってベッドに入る。
あたしは兄貴と2人暮らし。でも、兄貴はこの辺で有名な「龍鬼」という族に入っていて、1週間に1日しか帰ってこない。
でも、本当はいい奴なんだ。
おおっと、話がそれた。
しばらくすると、家のインターホンが鳴った。
(誰だろ…)
そう思って、慌てて鏡を見て髪を直す。(顔は…いいや。)
出ると、そこには海と蓮がいた。
「お前、まだスエットのまま?」
「早く着替えて行くぞ!あと10分で遅刻だぞ!」
「え…あたし、今日はいかな「ダメだ!」
「…はい。」
あたしは急いで準備をして、3人で学校までダッシュ。
そしてみごと―
遅刻した。