★Black Star★
前には龍。左右は龍の腕。後ろは壁…
というかなりピンチ過ぎる状態。
龍はあたしの耳に、小さな声で
「早く…」と言ってきた。
(もー!めんどくさい!チャッチャと終わらす。)
そう思ったあたしは、ホントに触れるか触れないかぐらいのキスをした。
…はずなのに
唇はなかなか離れない。
(は?何?なんなわけー?)
1人パニック状態になっていたあたしは、呼吸する事を忘れていた。
(ムリムリ!酸欠〜!)
龍の胸をドンドン叩いた。すると、龍は離れた。
「何?」
「いや、何?じゃなくて…ハァハァ…酸欠だからっ」
「なんだよ。だっせーなー」
「なっ〃」