流華の楔



『関係ない』


和早が言い終える前に、彼女の唇を土方のそれが塞ぐ。



まるで、続きを言わせまいとするかのように。






半ば叫んでいた和早の唇はいとも簡単に土方を受け入れ、深く繋がった。



離れようとする和早の頭を左手で強く引き寄せる。





「ん…」





とまらない。



何も、言わせない。




「ちょっと…!」





肩に手が回ったのを感じ我に返った土方を、和早が突き放した。
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