流華の楔





山南は一身をなげうって換言することを決め、二月二十二日に隊を去った。



脱走したのである。




局中法度

一、局ヲ脱スルヲ不許
(局を脱することを許さず)




幹部であろうが、平隊士であろうが関係ない。




その後、沖田総司によって連れ戻された山南は、近藤に切腹を言い渡された。








二十三日


山南敬助、切腹。








間もなく、新選組は屯所を西本願寺に移転した。



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