流華の楔






部屋に篭り、数刻が経過。





「………」





書物十冊分ほども山積していた懸案事項全てに目を通してみて、わかったことがある。






長州の軍事費用が幕府の比ではないのだ。




「うそ…」




薩摩の斡旋により購入したらしい新型の武器の総額。

それを指でなぞりながらもう一度確認するが…






「九万…二千四百両…」





武器数に換算すると、





「ミネーゲベール短筒四三百挺、ケーベル銃三千挺…」





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