流華の楔






沖田が認めるやいなや、和早の瞳が油断しきっていた平隊士に向く。



「もちろん……教えてもらえますよね」




和早の笑顔は、時にえげつない。

誘導尋問ともいえるその笑みに、平隊士は「ひっ」と悲鳴を上げ……そうになった。





「も、もももちろんです、はい」



「じゃあ、早く話せ」



「は、はいっ!」






黒い……黒いよ!

と、平隊士全員に思わせた彼女の腹黒い笑みは未だ止まらない。





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