流華の楔

悲歌






名目は“分離”。





だが実際は“脱隊”と呼ぶべきこの一件。







新選組の方向性に疑問を抱いた伊東派の静かな抵抗。







表向きは友好的を装っていても、土方はそれを許してはいなかった。








必ず、粛清を下してやる――。







その為に、わざわざ“伊東お気に入り”の斎藤を紛れ込ませたのだから。






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