流華の楔




「治ったんです」


「は……馬鹿を言うな。治るわけねぇだろ。お前の病は…」


「馬鹿でもいいですよ。治ったんですから」




主張を変えない沖田に憤った土方は彼につかみ掛かる。

それでも尚、挑発的に睨む彼を殴ろうとする土方であったが……。



「…っ!」



和早によってそれは阻まれた。

彼女は二人の間に入り込み、男の拳をあろうことか片手で受け止めたのだ。





< 294 / 439 >

この作品をシェア

pagetop