さくら ―余命3年の恋―



「………ふ~ん…。
ま、自分で気づけば分かるはずだよ」

「だ~か~ら~………
たまたまあそこで逢っただけだし、きっともう会えないよ」

「そうとも限らないよ。
もし、美桜とその子が“運命のふたり”だったとしたら?」



…今日の璃子はなかなか食い下がらない。


大げさなんだから………。



「そんなことあるわけ………」

「それはどうかな?
もし本当にそうなら、またどこかで巡り逢えるはず」



そう言って、優しく微笑む。



「…そうかな?」

「もし、そうじゃなければ………」



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