さくら ―余命3年の恋―
「あっ、そうだ。忘れてた」
そう言うと、近くにあった紙切れに何やら書きだした。
「はい、これメアド。
暇な時に送ってみてよ」
手渡された紙切れに書かれたアルファベット。
その下には、11個の数字も並んでいた。
「うん、分かった。
今日中にメールするね」
そう言って、私は2号室を後にした。
───何故か、脳内を巡るのは璃子の言葉。
“運命”という言葉だった───。
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