天邪鬼
遊佐はそれ以上私の拒絶を聞くことなく私を無理矢理立たせて車に乗せた

「ちぃの手冷たい」
「ごめん...」
「ちぃ??」
「ごめん、ごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい」

狂ったように誤り続けた

遊佐は少し困った様子で抱きしめてくれて

不謹慎にも嬉しいと思った


「ごめんなさいごめんなさい」
「ちぃ、」
「ごめん、ごめんなさい」
「落ち着いて、それから聞いて」

遊佐の言葉を無視して謝ろうとする私を

「遊佐、ごめ」
「もういいから」

遊佐は遮った

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