冷酷男と変人数名


画面にゲームオーバーの文字が出る。
俺は、落ち込んだ様子で電源を切ろうとする女子を止めた。



「貸して、俺がやる」
「え…」



俺が居ることに今気付いたようで、女子はびっくりしている。

ゲーム機を奪い取ると、コンティニューを選択した。

見た目のグロさには定評のあるボスが画面で動く。

人の育てたクリーチャーだったが、何とか上手く操作して
ボスを撃破した。

隣から覗いていた女子は、ぽかんとしている。



「どうやったの?」
「こいつ、倒すのにコツがいるんだよ。途中で隙を見せた時にこう、がつんと」
「すごい」



ゲーム機を受けとった女子が何度も瞬きする。
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