美しい花−先生と秘密な関係−【上】
先生はレンの腕を掴んで大通りでタクシーを止めてくれた。


レンも先生の言った一言で家に帰ってくる気になってくれたみたい。


3人でタクシーに乗り込み先に先生を送ろうと思ったけど、レンがまた帰らないと言い出すかと思ったのか先にあたしたちを送ってくれた。


家の前に着くとレンは無言のまま家に入っていった。






「先生、本当にありがとうございます」


「大丈夫か?」


「はい…今日は本当に助かりました」





頑張って口角をあげて笑顔を作ってみたけど、自分でも分かるくらい引きつっていた。



あたしはタクシーが見えなくなるまで見送って家に入った。




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