美しい花−先生と秘密な関係−【上】
ケイくんをベッドにそっと寝かせてくれた。


あたしは布団をかぶせてケイくんの寝顔を見てた。


我が弟ながら本当に可愛い寝顔だな。





「そんなに可愛いか?」


「はい」


「どれが本当のお前なんだろうな?優しいねぇちゃんか、優等生かキャバ嬢か…」





どれもあたしなんだけどね。でも、どれも本当なのかは分からない。





「あっちでコーヒーでも入れますね」





あたしはそう言って、ケイくんの部屋を出た。


コーヒーを飲み終わると帰ると言い出した先生を車まで見送りに出た。




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