美しい花−先生と秘密な関係−【上】
春休みの昨日までと、いきなり生活リズムが変わり今日は辛い。


さっきから欠伸がなんども出てしまう。少しでも早く帰って寝たいよ。



あたしはなんとか襲ってくる睡魔を我慢した。





早く帰りたいあたしは教室に残ってお喋りをするみんなよりも一足先に学校を出た。




校門には近所の男子校の男子が押し寄せていた。新入生のチェックでもしにきたんだろう。



あたしは足早で通り過ぎようとする。けども男子のひやかしの野次がとんでくる。




『付き合って』とか『ヤラセて』とか本当に低レベルな人たち。


中にはあたしの名前を知っていて、呼んでくる人もいる。


あたしは無視を決め込んでさらに足を早める。



その時、あたしの腕をガシッと掴む人がいた。




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